沢登りブログ

moguの沢登り体験記
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栗駒・盤井川産女川

※遡行日: 2007・7/21(土)〜22(日) ※2万5千地形図:栗駒山
※遡行場所:栗駒・盤井川産女川 天気:21日雨 22日曇りのち晴れ
※メンバー:塾長、Sakaさん、Yamaさん、Yosiさん、Siさん、mogu。
※ルート:
1日目:一ノ関駅5:00〜(車)〜笊森登山口8:05〜(林道・徒歩)〜産女橋9:40〜産女川入渓9:50〜(遡行)〜大滝上12:55/13:25〜1250m付近二俣17:40〜右俣遡行〜笊森避難小屋18:20
2日目:笊森避難小屋8:05〜(右俣下降)〜1250m付近二俣8:50〜左俣遡行〜1330m付近新湯コース登山道9:35/9:45〜(登山道)〜東栗駒分岐10:30/10:55〜栗駒山頂11:20/11:30〜須川コース登山道〜須川温泉12:50着〜(車)〜一ノ関駅解散
※立ち寄り湯: 須川高原温泉
◇写真はすべて渓友塾からの提供なので転載転用禁止

産女川は綺麗で大きかった!!
今までの関東の沢とは沢のスケールが違う〜と言うのが入渓して最初にF1の滝を見た時の感想です。滝の巾も大きく水量も多く今まで初級の沢を登った中では今のところ一番です。(塾長は初級の沢では葛根田川が一番とのこと)去年の沢友会に入っているとき塾長からこの産女川は渓友塾一押しの綺麗な沢ですよと聞いていて行ってみたいと思いましたが、今の私の力量では無理と言われていた沢・・・予科に入って目標にしていた沢でした。

いよいよ楽しみにしていた産女川の講習が近づいて、お天気が気になり天気予報ばかり見ていましたが予報はあまり良くなく2日間とも雨マーク・・・夜行バスで一ノ関のバス停に到着したときも霧雨でした。程なく渓友号に乗った塾長が到着、塾長も天気を見ていてどうするか考えているようです。とりあえず朝ごはんを食べに道の駅に移動する、途中コンビニで塾長が昨日の天気を聞いた所、雨は昨日の夜から降り出しらしい。土砂降りの降りでもないので現地に行って川の様子を見てから決めると言うことになり入渓点に向かった。真湯温泉から桂沢林道に入り支流を見ると思ったほど増水していないとのことで、そのまま笊森登山口に向かいます。予定で真湯温泉からタクシーで入り、渓友号を須川温泉に持っていく予定でしたが、塾長の判断で今回は渓友号を登山口に置いて後で取りに戻る事になりました。

笊森登山口で入渓の準備、ザックの重さ家で計ったときは12キロ、今回下山後の着替えと靴もいれこれに水と共同装備(私はカレーの食材担当)を入れたら多分14〜15キロくらいにはなったのではないかな背負ったら重たい!!沢の泊まりでは男性18〜20キロ、女性でも15〜16キロ位は背負えなくてはと言われました。出発前の注意は、栗駒一帯は森林生態保護地域になっているので厳しいとのこと、魚留の滝までは滝が多くホールドも細かいので荷物を背負っての登りは難しいので注意する事。

登山口
笊森登山口と林道ゲート

林道のゲートを通り歩きだしますが、ここから入渓点の産女橋までの林道歩きが思っていたよりも長く1時間30分歩いてやっとの事で橋に到着。塾長、Yosiさん、Sakaさん、mogu、Siさん、Yamaさんの順で入渓、天気は霧雨のような雨が降り続いている。

入渓
産女橋と入渓

ナメ
ナメ歩き

入渓してすぐにナメの沢床でここのナメは大行沢と一緒で滑らない、少しゴーロを歩いたら最初の8m滝が現れ関東の沢とは全然違うそのスケールの大きさに驚いた。ここは左側を登るが塾長が言っていたようにホールドが細かいので慎重に登る。

F1
F1の滝 ひらめき大きくなります

最初の登り
今日最初の登攀

次ぎに6段は有る連瀑帯が現れその迫力に驚く、お天気が良かったらさぞかし綺麗で見応えが有るだろうな、ここは一箇所だけロープが出て登る。

連瀑登攀
ひらめき大きくなります。


お天気が良かったらなぁ〜

その後もスダレ状の滝や樋状の滝が次々に出て来て登るのに必死。休憩の時雨も止むけはいはなく、沢の中に泊まるよりは産女川の源頭にある笊森避難小屋に行けないか皆で塾長に聞いたところ、産女川は本来1日で遡行できる沢なので行っていけないことは無いが、私達の足を考え魚留め滝の上の泊まる予定地に着いた時間で決めると言われた。

バンザイ


綺麗な滝が次々に出てくる

深い淵をへつり6m規模の滝が連続して現れ、みな登るのにホールドが細かく難しい。

へつり

特に大滝手前の6mの滝は見た目ツルツルでほんとに難しかった、大滝は左を高巻くが灌木が倒れていたので思っていたよりも高く巻くことになり腕力に頼っていると腕の力が無くなるので、高巻きも必ず足で立ち腕には頼らないことと言われた。

滝
ひらめき大きくなります

大滝
大滝の前でパチリ

大滝
大滝一段下の釜・・・大滝上、巻き終わって下りる

大滝を超えた所でお昼、地図を見るとまだ行程の半分も来ていない。でも、ここからはそんなに難しい登りは無いと言われたがとんでも無い!!今までのような滝は出てこないけど小滝と長いゴーロ帯歩きが待っていた。


ゴーロ歩き・・・ここの当たりからガスが掛かってきた

魚留めの滝に着き塾長は空身で登る、途中シュリンゲで手がかりを作ってもらい登るが、一箇所トラバースする所が緊張した無事に登れほっとする。このときにシュリンゲを何気なく外してしまい塾長に次の人のためにちゃんと垂らさないとダメだと注意を受る。

魚留の滝
ひらめき大きくなります。

無事に魚留の滝を登りしばらくナメを歩いていくと予定の泊まり場に到着、時間は3時少し前ここから笊森避難小屋までは2時間30分くらいで行けるのでそのまま避難小屋目指して行くことになりました。やはり雨の中焚き火も出来ないし出来れば乾いたところで寝たいのでみんながんばる。

ナメ歩き
魚留めの滝の上は快適なナメ歩きになるももガスっていて何も見えない

沢も小滝の連続とナメが続き二俣手前の枝沢を過ぎると前方に白い靄が見え雪渓が見えてきた。沢の中で雪渓を見たのはもちろん初めてでその大きさ驚く。机上講習でも沢登りで一番難しいのが雪渓処理だと言われたことを思い出した、雪渓も同じ形状の物は無いのでこればかりは現場に来て判断するしか無いとのこと、塾長は雪渓の下を覗き雪の厚さを確認し両岸の雪渓の形状を確認してルートを決めていました。今回の雪渓はいつもよりは小さいそうで、上の方には崩壊した雪渓があり本来はここまで有るらしい。雪が溶けた後にはコイワカガミ・イワウチワが咲いて目を楽しませてくれる。ここまで登ってくると周りは草原状に開けてきてお天気が良かったら綺麗だろうなと思う。

雪渓歩き
雪渓の上を歩く・・・

二俣
二俣に着く

雪渓の上を怖々歩き無事に通過してやっとの事で二俣に到着、この頃になるとメンバーの疲れもピークに達して来ている。本来なら翌日この二俣を左に行く予定ですが、避難小屋があるのは右俣のほうなので右俣を行くと前方にまたまた雪渓が見えてきた、でもこの雪渓は沢にびっしりと着いているのであまり危険ではないとのこと。雪渓の上を直登していくと右上に笊森避難小屋が見えてきたときは嬉しかった。

右又
やっと水場の道に着きました〜

雪渓の終わりが避難小屋の水場で道も付いている、ここで水を汲んで避難小屋までひと登りやっとの事で6時20分避難小屋に到着〜8時に林道を歩き出して10時間20分掛かり着きました。沢登りでこんなに長い時間歩いたことはない、まして泊まりの装備を背負ってここまで登ってこられるなんて、人間やる気になるとなんとか出来てしまうのだなと改めて思った。

笊森避難小屋は建て替えたばかりでトイレも水洗でとても綺麗、誰も居なく私達の貸し切りがんばって登ってきた甲斐がありました。ゆっくりもしていられずまずは明るい内に夕食の準備に取りかかります。なんとか落ちついてみんなで乾杯〜外はまだ雨が降っていますが小屋の中は快適で10時頃まで宴会。

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夜行バスで眠れなかったこともあり爆睡、朝目が覚めて外をみたらガスは掛かっていながあまり天気が良くなく、そうこうしているうちに雨が降ってきて今日一日また雨なのかな〜とガッカリしましたが、小屋を掃除して出発する頃には雨も止んでいた。昨日はガスっていてよく見えませんでしたが、小屋は草原の中に建っていてなかなかいい感じ、小屋の前で記念写真を撮って出発する。

避難小屋
一晩お世話になった笊森避難小屋と雪渓を下る

水場までの道はぬかるんでいますが沢靴なので気にしないで歩けるのが良い、水場からまた雪渓を下りて行きますが昨日登ってきたルートと違うところを下る。朝の雪渓が安定している内にと初めての雪渓くぐりを体験、1人ずつ素早く通過しますが結構ドキドキでした。

笊森山
後の丸い頂が笊森山、今日はガスっていないのでよく見える。

雪渓くぐり
初めて雪渓をくぐる・・・


遠くに避難小屋が見える。

昨日の二俣まであっという間に下りてきて左俣には小さなナメ滝が掛かり、そこを過ぎるとブリッジ状の雪渓が掛かっていてここをまた1人ずつくぐっていく。

雪渓くぐり
左俣の雪渓

沢も細くなりだんだんと小川のようになると周りが開けて来てなんとお天気も良くなってきた!!吹く風も気持ち良く昨日がんばったお掛けで今日はとても楽です。周りには白い小さな花が咲いていて後で調べたらヒナザクラの群落、またコイワカガミも群落を作って目を楽しませてくれる。


お天気も良くなって来ました

のんびりと産女川の源頭部を遡行していくと二又の所に大きな雪渓が出て来て雪渓を登って雪渓の終わりが登山道になっていて遡行終了。

最後の雪渓
最後の雪渓を登り

遡行終了
遡行終了〜

終了地点ではヒナザクラ・コイワカガミの群落が迎えてくれた。太陽も出て来て周りの山々も見えてここにいるのは私達だけ、なんて贅沢なのでしょ〜昨日お天気が良かったらもっと良かったけど、そうしたら避難小屋には行かずに右俣にも行かなかったし、今日もこんなに楽ではなかったと思う。天気がよいのに越したことはないが結果的には思ってもいなかった避難小屋に泊まれたので良かったかなと思う。

登山道
登山道から見えた笊森避難小屋

ここからは登山道を東栗駒分岐まで、のんびりと湿原のお花を見ながら歩いていきます。昨日から見たお花沢の中ではコイワカガミ・アオノツガザクラ、イワハセ・ヒナザクラ・イワイチョウなどの花が見られ、登山道ではハクサンチドリ、タテヤマリンドウ・キンコウカ、オノエラン・トキソウ・ハクサンシャクナゲ・ツマトリソウが咲いていた。一番驚いたのがハヤチネで教えて貰ったばかりのムシトリスミレが群落で咲いていたのには驚いた。

お花
今回見たお花 ひらめき大きくなります。

東栗駒分岐に着くと登山者の人達も歩いている、ここで沢装備をすべてザックに入れ(重い!!) 栗駒山頂までひと登りですが最後のこの登りが大変でした。山頂に着くと登山者がたくさん、記念写真を撮って須川温泉に向けて下山開始。

栗駒山頂
登山道と山頂

登山者の人達は私達の大きなザックを見て目を丸くしていたのが面白い。途中の昭和湖で休憩を入れ1時間20分で無事に須川温泉に到着。昨日の朝はどうなることやらと遡行するの半分は諦めていましたが、なんとか産女川を遡行出来て良かった。塾長が苦労した山行や沢登りの方が記憶に残るものと言われたとおり、今回の産女川は私にとって忘れられない沢登りになりました。


※------------------- 〔moguのひとり言〕 --------------------------※
「渓友塾の講習の中で一押しの沢で、日本100名谷に沢屋の誰しもが推奨する名渓中の名渓。初心者コースの夏休み特番の沢だ」と日程表に書かれていたとおり、お天気が良かったらあの連瀑の滝や釜の色もエメラルドグリーンに輝いて綺麗だろうと思ったが、いかんせん天気が悪すぎ〜天気が悪くても充分その素晴らしさは堪能できたので、天気が良かったらさぞかし素晴らしいだろうなぁ〜と思うと残念無念ポロリ

予科に入れていただき、目標にしていた産女川を無事に遡行できたことは少しは進歩したんだなぁ〜と思う。やっぱり積み重ねが大事と言うことかなと思うのでこれからもガンバロラッキー

沢登り教室補講 | permalink | comments(4) | -

この記事に対するコメント

MINMINさん、いつもレポ見ていただきありがとうございます。今回は思わぬ成り行きでしたが、やれば出来るんだなぁと言うことで少し自信がつきました。それにしても15キロは重い!!腰にズッシリと来ました・・・

これから暑くなるので沢に行くのには良い季節ですよ〜お薦めは竜喰谷、巻き道も有るし詰めもないからお薦め〜(^^)
mogu | 2007/08/04 8:02 PM
14,5キロを背負っての沢登り、完全に1枚一皮剥けた感じですね! おめでとうございます!!
お天気が悪かったのだけが残念ですが、こればかりは・・・・

私は最近は沢にずっと行っていないので、そろそろ行きたいところですが、沢に関しては軟弱志向なので、行ける場所がないかも・・・ 苦笑
MINMIN | 2007/08/03 10:26 PM
あずささん、レポ見ていただきありがとう。お天気ばかりは仕方ない、遡行できただけでも良かったと思っています。

須川温泉、もちろん入りました。日帰りですけどね、やっぱり良いお湯です。
mogu | 2007/08/02 9:30 PM
レポを見ているだけでも、足に力が入ります(笑)
moguさん、素晴らしい経験をされていますね!尊敬!!
お天気が良かったら尚のこと感激されたでようが、またおいでということではないかしら^^
大きなリュックを背負って、達成感の晴れ晴れとした姿には誰しもが注目しますよ〜
ちょっとだけ優越感を感じますよね(^_-)v
須川温泉に入ったのかな?
あずさ | 2007/08/01 8:17 AM
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