沢登りブログ

moguの沢登り体験記
※コメント欄はスパムが多いため『認承制』とさせて頂いております。
<< July 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 奥多摩・南秋川矢沢軍刀利沢 | main | 奥多摩・峰谷川長久保沢 >>

丹沢・新茅ノ沢レスキュー訓練

strong> ※遡行日: 2008・3/15(土)曇り ※2万5千地形図:大山
※遡行場所:丹沢・水無川新茅ノ沢レスキュー訓練
※メンバー:塾長、アシストYamazakiさん、Yaさん、Aoさん、Iさん、mogu
※ルート:渋沢駅〜(車)〜新茅荘9:35〜(徒歩)〜新茅橋〜新茅ノ沢入渓〜F4の滝付近でレスキュー訓練〜新茅橋18:45〜新茅荘〜(車)〜渋沢駅
※立ち寄り湯:スーパー銭湯湯花楽
◇写真はすべて渓友塾からの提供なので転載転用禁止

今日は11月に受けた机上講習「沢登の危険と対処術・セルフレスキュー」を、今度は沢の中で実践訓練です。

戸川林道を新茅荘まで行きそこで支度をする。本来なら新茅橋まで車で行けるらしいが、林道工事でここから先は通行止めになっている。私達が着いたら車がたくさん駐まっていてレスキューの格好をした人達がたくさんいて、遭難でもあったのかと思ったら神奈川県の救助訓練のようで私達とは反対のモミソ沢で訓練していた。新茅橋まで林道を歩いていくと橋のすぐ側で工事をしていた、結構大がかりでここも去年の台風で崩れたのかな。

新茅橋から入渓、いきなりゴルジュになっている。3mほどの小滝を越えるとF1と看板が掛かっている滝にでた。

入渓
後に見えるのが新茅橋、最後に橋の欄干で登り返しの訓練をする。

ここは左をAoさんリードで登り私達は下で確保するように言われ、それぞれに確保する支点を取る所を探すように言われた。しかしここはゴルジュの中、木や根っこなど見当たらなくウロウロしていると見かねた塾長が岩に支点を取る方法を教えてくれる。発想の転換というかそう言うやり方も有るのだなと感心しました。いつも言われている想像力と創意工夫が必要ですね。岩で支点を取る場合は余程しっかりとしていないと危険。Aoさんがリードで登りYaさんが確保。上に着いたら確保のセットをして後続はランニングビレーの掛け替えをして登り、次の人が替わって確保して登るを繰り返す。

リード
Aoさんリード


確保して貰い登り、替わって私が確保。

F2の滝の所でザックから荷物を全部出して、ザックで人を背負って歩く訓練をしたがなかなか上手く背負えない。

おんぶ2
交代で背負う、立ち上がるのが一苦労、それにザックだとバランスが取れなくて大変、

次ぎにシュリンゲで背負ったがこちらの方が背負いやすかった。中級クラスは女性4人なので、このレスキュー訓練での背負う事を想定して2人ずつ日にちを合わせた。それにしても50うんキロの人間を背負って沢の中を歩くのは大変だ。

おんぶ
こっちの方が安定して背負える、出来ればテープシュリンゲのほうがおしりが痛くなく背負える。それにしても70キロ近くある男性達も大変ですね。

次は流動分散方式での支点の取り方、必ず2箇所以上で取る。シュリンゲの長さはシートベント結びで調節する、シュリンゲの長さ調節が難しかった。角度は60度以内になるようにセットする。角度が大きくなるほど大きな荷重がポイントに掛かるから。


教えて貰い流動分散方式で支点を作るがこれもなかなか難しい。

次は緩斜面で実際に人を背負っての懸垂下降の練習。メインロープにエイト環をセットしてエイト環はシュリンゲでハーネスに付ける。もう一つテープスリングでワッシャ結びでバックアップを取る。テープシュリンゲ120僂鯑鷭鼎砲靴胴にかけ両肩に通して背負う、その時肩から紐が落ちないようにシュリンゲを通して(ショルダーベルトの用に)端をハーネスのカラビナに通す。もう一つ背負う人のハーネスに着いているカラビナにシュリンゲを遠し自分のハーネスに付ける。ここまでセットして念のためもう一本のロープでバックアップをしてもらい、ワッシャを掴み下に引きながら下降する。

懸垂
人1人背負って懸垂下降は力がいります。


なかなかスムーズに下りられない。

次が滝場や崖など足場のないところで人を下ろす訓練。
鉛筆チロリアンブリッジ
足場のない滝場や崖にロープを張りぶら下がって移動する方法。消防のレスキュー隊が一本のロープにぶら下がって移動しているのです。今回は上の立木にはインクノットでしばり、下の方ではシュリンゲとカラビナを使いロープを張った。張る方法は間違うと行けないので説明はしません、それぞれに調べてみてください。


こんな感じで下りる、もちろんもう一本バックアップのロープがあります。

ここまでやってやっとお昼〜1時近くになっていましたが、時間が過ぎるのか速い。お昼を食べているときにIさんがビニールの袋に付いていた小さな虫を塾長に見せたらなんとヒルでした。それから後はヒルが着いていないかみんな戦々恐々でしたが、その後訓練に夢中になりすっかり忘れてしまいました。

午後からはF2の滝でトップが落ちた時のビレーヤーの自己脱出訓練。

鉛筆自己脱出
確保しているときトップで登った人が転落して宙ずりになったり、または懸垂下降でロープが足りなかったときなどその場から自力で脱出する事。自らが助けを呼びに行かないとならないときなどの時に、仮固定をしてその場から動けるようにする技術。

アシスタントのYamazakiさんがリードして登り私達が交代で確保しますが、途中で実際に落ちて貰い止め自己脱出の訓練をする。Yamazakiさんはメインロープの他にもう一本でちゃんとバックアップを取っているとはいえ、私達4人の確保で落ちるのは怖かったと思います。現に私などは自己脱出のときロープを張りきれず少し落としてしまい反省、水にも濡れてさぞさむかったと思います申しわけ有りませんでした。



落ちるのが判っていても衝撃が来るから、実際に落ちた人の衝撃はもっと凄いと思う。トップの確保をするときはしっかりしと自己確保を取らなくてと思った。でも本来トップの確保をするのはそのパーティーのリーダがするそうです。

次はF4の滝に登りここで実際に滝場での人を背負っての懸垂下降をする。これが昼前にやった緩斜面での懸垂下降とは違い、重いのもありますが足場が定まらず下も見られないし、背負った人にも責任があるので緊張の連続。6mの滝を下りるのに相当な体力を使い疲れて途中で休む始末・・・本当に大変でした。

懸垂下降
こう見るとなんとか下りていますねぇ・・・でもほんとに大変!!


Iさんと私、なんとかヘロヘロになりながらも訓練できた。

次が滝の上にロープを張りチロリアンブリッジで下りる。今度下では人間アンカーと言い、3人で思いっきりロープを引っ張る方法を取った。


これ楽そうに見えますが、結構腕の力がいります。

全員無事に訓練が終わったのが5時過ぎ、夕暮れ迫る中戻ります。F1の滝を懸垂下降で下りるとき、Iさんが振られてヒヤッとした。懸垂の支点を取った所から真っ直ぐに下りず、少し左方向に下りていったのが原因だと思うが、振られると勢いが付いて止まらないのが良くわかった。先行していた塾長が新茅橋の欄干にロープをセットしてあり、登り返しの訓練をします。

鉛筆登攀者が滑落したときの自己脱出
二本のスリングをブルージック結びでロープにセットし、上のスリングをハーネスに結ぶ。その下のスリングの輪に足をかける。スリングに立ち上がりハーネスに繋いだスリングを上に移動させる。次ぎにハーネス用のスリングに体重をかけ足を移動させる。これを交互に行って上に行く。


欄干にタッチして下りる。

暗くなりヘッデンの灯りの中全員が無事訓練が終わった。盛りだくさんの訓練は1回ではなかなか覚えきれません。しかし今回習ったことはセルフレスキュー訓練の中でも、事故者を安全なところに移動させる方法として最低限でも覚えておかなくてはいけない技術だと思う。それにしても机上講習では判らない現場での訓練は本当に勉強になりました。


星------------------ 〔moguのひとり言〕 ------------------------星
中級にならないと受けられないレスキュー訓練と徒渉訓練。レスキュー訓練が無事終わり、後は7月に徒渉訓練が待っている泳げない私はどうなるぅ・・たらーっ


まあ1年前にはとうてい出来なかったと思う訓練をなんとか無事に終わることができてホッ。それにしても人を背負っての懸垂下降があんなに大変だとは想像が着かなかったし、また沢の中で安全に確保する支点を作るのがいかに難しいか、私には考えもつかない方法での支点づくりをみて、想像力のない私はこういう方法もあるのかと改めて目から鱗でした。やっぱり現場で実際に体験してみて初めてレスキューの大変さを実感した。

それにしても普通に生活していたらこんなこと絶対に経験できないわ。塾生の1人が災害時にも使えると書いていたけど、ほんと沢登りをしているとサバイバル技術が身に付きます。

沢登り教室中級実技 | permalink | comments(6) | -

この記事に対するコメント

忘れてた・・・

>チロリアンのロープ張りは、テンショニングですか?

立木にシュリンゲ二本かけて引っ張る方法と、人で張る方法の二種類教えて貰いました。
mogu | 2008/04/03 9:33 AM
gollyちゃん、レス遅くなってごめんなさい。

みどりさんの事は180僂離董璽廛轡絅螢鵐欧杷愽蕕い泙靴拭私も同じので背負われたけど、思っていたよりはおしり痛くなかった(^^;これがロープだと痛いらしいね。

180僂離董璽廛轡絅螢鵐欧蓮簡易ハーネスとかお助け紐といろいろなことに使えるので山登りには必携ね。
mogu | 2008/04/03 9:30 AM
チロリアンのロープ張りは、テンショニングですか?
俺は近場のハイキングでも、お助け紐やおんぶ用も兼ねて、1,8Mのテープスリングを持っていますが、moguちゃんはハイジを何で縛ったんですか?
ハイジ? ロッテンマイヤー? どっちやった?(笑)
golly | 2008/03/28 9:09 PM
※みどりさん、お疲れ様でした。
ダイエットしてほんとに良かったわとつくづく思いました。
経験してみないと大変さが判らないよね。

※gollyちゃん、
みどりさんにはいつも笑わせて貰っています。(本人はまじめにやっているんだけどね)
このブログに今日のみどりさ〜んっていうコーナー作ろうかなんて話しが出たり(爆)
mogu | 2008/03/27 8:42 PM
おっ、いつものコンビですが、この日はお笑い無しで頑張ったようですね(^_^.)
訓練お疲れ様でした。
雪山レスキュー講習会を受講しましたが、次は岩場でのレスキュー講習会です(~_~;)
レスキューは本当に大変です、俺は体が弱いので、GPSで緯度経度を調べて、ハンディ無線機で救助隊を呼ぶようにします(^_-)-☆
golly | 2008/03/22 8:34 PM
レスキュー訓練お疲れ様でした。
moguさんに背負われて滝を下りているとき、途中で「ちょっと休ませて」と言われて、「えー、なんでこんなところで一息つくの〜!!」と思ったけど、自分がやってみると、キツイのなんのって…。
去年のmoguさんなら途中で落としてました(笑)ダイエットしてくれていてホント良かった。自分より軽い人でも背負えないんだから、沢では絶対に怪我をしてはいけないと言うことですね。
来週からいよいよ沢の講習が始まります。
お互い怪我なく、頑張りましょう!
みどり | 2008/03/20 7:28 PM
コメントする