沢登りブログ

moguの沢登り体験記
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谷川・魚野川万太郎谷井戸小屋沢右俣

※遡行日2008・9/6(土)曇りのち雨
※遡行場所:谷川・魚野川万太郎谷井戸小屋沢右俣
※2万5千地形図:水上・茂倉



※メンバー: 塾長、アシストMaruさん、mogu、Isiさん、Sakaさん、Yamaさん、Aoさん
※ルート: 5日:越後湯沢駅〜(車)〜仮眠場所
6日:仮眠場所6:00〜(車)〜吾索新道入り口6:50〜万太郎谷入渓7:00〜(遡行)〜井戸小屋沢出合9:00/9:15〜(井戸小屋沢遡行)〜小障子沢出合10:10/10:20〜障子沢出合〜11:10/11:20〜1300m二俣12:20/12:45〜(右俣遡行)〜1610m付近吾索新道15:20/15:35〜(登山道)〜吾索新道入り口17:30〜(車)〜越後湯沢駅解散
※立ち寄り湯:岩の湯
◇写真はすべて渓友塾からの提供なので転載転用禁止

8月後半から不安定な天気が続いて沢登りするのには天気予報がとても気になります。私にとって今年初めての谷川の沢になる今回登る谷川の万太郎井戸小屋沢は、谷川独特のスラブの谷で雨が降るとあっという間に増水すると逃げ場がない、また井戸小屋沢は滝が多く開けた明るい沢で天気良いととても素晴らしい景観が見られるとのことで楽しみにしていた沢なので天気になるのを願って集合場所に行く。仮眠場所で空を見上げたら満天の星で明日は良い天気になりそうです。

朝起きると快晴とまでは行かないが晴れていたので一安心、車で入渓地点の吾索新道入り口まで移動、堰堤の工事で上まで行けないので少し下で支度する。

塾長の留意点・注意点
* 井戸小屋沢は滝の連続で典型的な谷川の沢(ゴルジュとスラブ)
* 増水したら早い
* 水に浸かる所とシャワークライムが多くある
* 難しいへつり・ホールドが細かい・フリクション効かせて登る
* ポイントととなる滝は2箇所、
* 本格的なの中級の沢

少し林道を歩き去年来たときは工事中だったという立派な堰堤の所から万太郎本谷に入渓します。今回はアシスタントのMaruさん先頭で、私、Isiさん、Sakaさん、Yamaさん、Aoさん、塾長の順番。私Sakaさんの後にCクラスの人が付いてフォローするようにとのことで遡行を開始します。今回女性は私だけなのでみんなに着いていけるか登れるか不安いっぱいですが、遅れずについていくことを目標に歩き始める。


大きな堰堤を越えていく

初めは河原歩き次第にナメ床になりましたが、ここのナメは他の所のナメとは違うきがします。朝霧に包まれた万太郎谷は明るく開けていてとても綺麗だなと思いながら歩いていくと、正面に3mの釜を持った滝が出て来て本日最初の難しいへつりが待っていた。


遡行始めの万太郎谷


最初の難関

滝の左側をへつるのですが見るからにスタンスが無くホールドもない、ここでは毎年何人か落ちるそうで釜をみたら結構深い。まずMaruさんが行きますがどう行くのか見ていると、最後に飛び移っている。泳げない私のためにMaruさんがお助けロープを出してくれたので少しは安心、塾長は飛び移らなくてもルートは有るというので意を決して行くと、真ん中にしっかりとしたホールドがありフリクションを使いなんとか渡れたが渡り終わったあとひと言「怖かった〜」ここで第一回目の冷や汗。さすがにCクラスのみんなは確保無しで渡ってきた。


こわごわ・・・・


そろりそろり・・・・

みんな落ちずになんとか渡り大岩を超えて滝上にでる。歩いていくと前方に関越自動車道の排気口が見えてきた。せっかく綺麗な谷なのになんだか興醒めしますが地図を見るとちょうどこの万太郎谷の下を関越自動車道が通っているのです。


排気筒からはファンの回る音が聞こえた。

排気筒を過ぎ左から川棚沢の出合ってしばらく行くと右に回り込むように釜を持った2mの滝が出てくる。この滝上からが沖ドッキョウの悪場がはじまるとのこと、この滝の右側を登ると上はゴルジュになっていて瀞が続き右側からは滝になっている沖ドッキョウ沢と出会う。ここでCクラスの3人は積極的に泳いで渡っていきましたが、後の4人は左側から小さく巻いて滝上に出ます。上に出たらまるで岩盤を割ったような二条の滝が流れていてここは登れないので3人は左岸を巻いて登ってきた。


沖ドッキョウの瀞


3人は泳いで渡る

無事に沖ドッキョウを通過して釜を持った二条の小滝と4mの滝を登ると井戸小屋沢の出合いに着く。


釜を持った綺麗な滝が続きます。

井戸小屋沢に入るとすぐに釜を持った小滝、ここは右側を腰まで浸かって登りゴルジュ帯の中の8m樋状滝は左を登る。小滝と瀞が連続して出て来ます滝ばかりなのでこの頃になるといちいちメモしていられなくなり、後で書こうと思っていても次々に滝が出てくるので忘れたりして、大きな滝だけ書くことにしました。小滝と言っても登るのに難しいのもあり気が抜けません。


滝ばかりでどれも登れるが油断できない滝ばかり

両側から枝沢が入り二段10mナメ滝を過ぎると谷もだんだんと開けてきた。夢中で登っているので回りを余りよく見ていなかったのですが、塾長から後を見てみなさいと言われ、振り向くと茂倉岳の稜線が見えていつの間にか谷も開けてきていて知らないうちに随分と登ってきたことが判る。回りは草付きのスラブになり白いナメが綺麗、お天気だったらさぞかし素晴らしい景色なのだろうなと思うが残念なことに稜線にはガスが掛かっている。




小障子沢出合い手前の綺麗なナメ滝

前方にスノーブリッジが見えそこが小障子沢とのこと、井戸小屋沢本流はここで右に曲がります。


正面に小障子沢のスノーブリッジが見える

ここで休憩していよいよ第1のポイントとなる3mの滝が出て来た。この滝は水流が変わって登れるほうに流れが来てしまい、シャワークライムで登らなくてはならなくなり、回りはゴルジュで高巻きも難しくなんとかこの滝を登らないとダメとのことです。初めにMaruさんが取り付きましたが上からの水流に押し戻されて敗退、塾長が水流の中のスタンスを拾い登った。お助けロープで確保して貰い次ぎに私が登りますが・・・・右の小さいテラスに登るのに見た目つるつるでホールド・スタンスもなくフリクションで登らなくてはならないどうやって登るの〜塾長が足を置いたところに私も乗せますが上手くフリクションを効かせずに滑ってしまい、背の高いAoさんに足を押さえて貰っても上から容赦なく水が流れてきて滑ってなかなか登れない。ふり構わずなんとか塾長に引っ張り上げて貰いテラスに這い上がり登ることが出来ました。ここで2回目の冷や汗・・・・登れて良かった。


上から水流を浴びながら上る。


私もなんとか這い上がる

上にのぼると滝が2つ続いてありましたがここは登れないので左側を高巻きますが、浮き石だらけの草付きでドロドロの斜面。石を落とさないように慎重に高巻いて滝上に出た。


この高巻きも怖い

ホッとしたのもつかの間、次ぎに出て来たのが小さな淵、Maruさんは去年巻いたので巻こうしたら塾長からへつりなさいと指示が出ました。Maruさんは上手にへつっていきましたが私はスタンスに足が届かず滑ってドボン・・・男性陣はやっぱり足が長くていいなぁ〜と、ぼやいてみてもフリクションを上手く使えない私が下手なだけ。もう一度トライしましたがやっぱり滑ってしまいIsiさんが垂らしてくれていたシュリンゲに助けられてなんとか渡れました。塾長から苦手意識でいつも逃げていては上達しないと言われ、この小さな淵を巻いてしまうのは簡単なのですが、あえてチャレンジしてみる事が技術の向上には大事なのですね。


落ちました・・・・


再度挑戦するもまたまた滑りシュリンゲにつかまりなんとか突破


この後も滝が続く

谷もだんだん開けてナメと小滝が続き障子沢の出合いで休憩、釜を持った6mの滝は右を登り次の8m樋状の滝は水流の中を登る。どの滝もフリクションを効かせて登らなくてはならず一瞬でも気が抜けない。ナメ状の6m程の滝を過ぎると左から沖障子沢と出合いナメ滝を登ると大滝が見えてきた。この滝右側が階段状になっていて簡単に登れますでも滑ったらアウトなので慎重に登る。


滝・滝・滝・・・・


綺麗な大滝〜右側を登る

滝上に出たら稜線も見えて小滝を登っていくとゴーロ帯になり、前方に大岩が2つあり上の方の大岩は右のスラブ壁を登るのですが登り初めの一歩が届かずまたみんなに助けて貰い何とか登る。


遠くに二俣が見えてきた


大岩の所の登り・・・もう少し足が長かったらなぁ〜

そこを過ぎるとH1310の二俣に着きここでお昼。ガイド本などでは左俣が書かれていますが右俣の方が左よりは簡単との事で私達は右俣を遡行。この上に二つ目のポイントになる滝が出てくるとのことで、去年遡行しているMaruさんが登ったときに「ここはリードしたくない滝だと思った」と話してくれた。二俣を過ぎるとますます傾斜が急になり、体も疲れてきたのか足が重くなってすこし遅れ気味になる。こういうときはバランスも悪くなるので焦らずに登らなくてはと自分に言い聞かせながら登っていくと15m程の垂直に立っている滝の前にでた。


ここが第二のポイントの滝、見るからにホール・スタンスが細い

今回リードするMaruさんは塾長からハーケンを打って登るように指示されていた。ハーケンを打つときは効いたかどうか音で判断するのですね、足場が悪いところで打ち込むところを探すのも大変、特に上の方は足場が悪く慎重にハーケンを打っていました。後で塾長がハーケンを回収したとき上の方が良く効いていたと言われて意外だったようで「恐怖から上のハーケンの方が念入りに無意識のうちに打ち込んでいたのでしょうか・・・?」と言っていた。次ぎに私が確保して貰い登るのですが、本当にこの滝は難しい特に上の方は泥の草付きでホールドがない。だましながら立ち込み左に一歩出すのに勇気がいりました。冷や汗をかきながらなんとか登ることが出来て大きなため息を1つ、初めに登るので上で休めるので助かります。


Maruさんのリード、次ぎに私が登る。上部が核心

ここが終わっても嫌らしい滝が続き雨も降ってきた。体も疲れてきていて登りがきつくなってきましたが気合いで登っていく。沢巾も狭くなって源頭部になってきましたが水はまだ流れています、Maruさんがこの上にもお助けロープを出して登る滝があると言っていた滝に到着。


まだまだ滝は続く

見た感じ岩も脆くホールド・スタンスとも細かい。お助けロープで確保して貰い登るのですが去年は、から滝だったそうですが今年は水が流れていてシャワークライムになってしまった。


雨が降ってきたからか、最後まで水流がある。

最後の滝を過ぎると傾斜も増して気合いで登っていき沢形が無くなってからひと登りで吾索新道の登山道に出た。7時から登りはじめ8時間30分・・・中級の沢は長い。



下山は吾索新道を下り車まで戻ります、登山道は明確なのですが雨の後だったので滑る滑る。私はピンソールをつけて下ったので滑らなく悠々と下れました〜ピンソールはこういうときにも有効です。この井戸小屋沢は私にとって難しい沢でしたが、なんとかみんなに助けて貰い登ることが出来ました。トップで歩いてくれた丸山さん、とても良いペースで後を歩いてとても歩きやすかった、また私の後でフォローしてくれたCクラスのみなさんお世話掛けました。ありがとうございました。



星------------------ 〔moguのひとり言〕 ------------------------星
今年初めての谷川の沢は難しかった〜何回冷や汗をかいたかたらーっ
特にポイントと言われていた最初の滝はつかまるところも、スタンスもなく上からは容赦なく水が落ちてきて、もうどうなることやらと思った。テンションかけまくりでなんとか引っ張り上げて貰って登れたけど、中級になるとこういう難しい登りが出てくるのか〜と改めて思った。

今回は本当に大変だったけどなんとか遅れずについて行けてたので、自分をほめてあげようと思う グッド
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この記事に対するコメント

ぜいぜいさん、いつもレポ見ていただきありがとう。
私も初めて中級らしい沢を登りました。初級の沢はルート取りで易しくも難しくも登れますが、中級の沢は登攀力もいるしルートファインデングも難しいし長かったです。

mogu | 2008/09/18 8:34 AM
こんな難しいロングな沢も日帰りなのですね。
すごいなあ。
我家ではとても無理ですが、レポを読むのはとても楽しいです。
はらはらどきどきしてしまいます。
ぜいぜい | 2008/09/17 9:23 PM
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