裏妙義・入山川裏谷急沢
※遡行日:2008・11/23(日)
※遡行場所:裏妙義・入山川裏谷急沢※2万5千地形図:南軽井沢
※メンバー: 塾長、アシスト久美さん、初級2人・中級3人
※ルート: 高崎駅〜(車)〜入山川林道8:45〜裏谷急沢・遡行〜大滝上H85 12:00/12:30〜三俣13:05〜中俣・右俣中間尾根13:30/13:45〜谷急山13:55/14:05〜(登山道)〜右岸側ナイフリッジ状尾根〜裏谷急出合16:15〜入山川林道16:20〜高崎駅解散
※立ち寄り湯:妙義・もみじの湯
◇写真はすべて渓友塾からの提供なので転載転用禁止
高崎に向かっていく新幹線の中から初めて富士山が見えまっ白な浅間山も見えて渓友塾最後の沢登りは良いお天気の中で遡行出来そうです。今回は入る裏谷急沢は裏妙義の谷急山に突き上げている沢、去年遡行した人達が柱状節理の大滝前で撮った写真を見て是非登ってみたいと思っていた沢でした。
前日横川駅に泊まっていたKさんを乗せて入山川沿いの道を走り裏谷急沢出合いの少し先に渓友号を駐める。久美さんから裏谷急沢の位置を聞いて見上げたら急傾斜の沢筋が見え、下山はその隣の尾根(こちらも急傾斜)を下りてくると教えて貰った。沢筋は北側なのでまったく日が差していなく寒々としている。
塾長からの注意・留意点は
* スラブで傾斜が急、ホールドが細かく滑ると止まらない
* 岩が脆く岩を持つときに注意することと落石に注意
* 一箇所難しい高巻きをするところとトラバースするところがある
* 柱状節理の大滝は高巻く
* 下山もナイフリッジを下りるので最後まで気を抜かない事
ガードレールの切れたところから道をたどって入山川に下りた水量は少ないとのこと、徒渉した所が裏谷急沢の出合い水量は少ないというかほとんど無い状態、回りの木々は葉を落として寒々しい感じの渓相です。入ってすぐに4m程のスラブ状の滝ここは右を登る塾長から足の置き方について注意を受ける。

入渓〜ほとんど水は流れていない。

最初の滝
水量が少なく岩が乾いているので滑らないがホールドが細かい。次ぎに小滝と5mの滝を過ぎ落ち葉で覆われているナメを登っていくと二段の滝の前に出た。ここが第1ポイントの滝、30mロープを二本つなぎ塾長リードで右の落ち葉で覆われている壁を登っていく。二番手のAoさんが塾長の登ったルートではない脇の灌木帯をルート工作して登って行く。実際に登ってみると下で見ていたよりも急で大変でした上も不安定な所で落石を起こさないように自己確保して待つ。沢床へはここからさらに右にトラバースしていかなくてはならず、フィックスロープを張ってカラビナをかけてトラバースした。

ポイントの滝に到着、二段の上まで登り待つ

塾長が慎重にルートを探して登る

後続は立木のあるリッジ状の所を登り、左にトラバースして沢床に下りる。
この後も落ち葉で覆われた沢床を注意しながら歩き、柱状節理の小滝を登ると正面に二段10mの滝ここが第二ポイントの所。左壁を中間まで登り右にトラバースします、ロープを張り落ち葉で足場が不安定な所をプルージックで慎重に渡る。

足場を探して慎重に渡る、
ポイントの滝をなんとか無事に登りましたがこの後は落ち葉で覆われた滑床が続いて足を置くところも神経を使う。左に一の沢、二の沢を分けて登っていくと正面に去年写真で見た大滝が見えてきました。何とも不思議な風景、滝は扇状に広がっていて岩は上に伸びている。ここまで見事な柱状節理はここの沢でしか見られないとのことで本当に不思議一見の価値有りです。


柱状節理が見事な大滝
大滝は右から高巻きました。大滝の上も滑床が続き塾長が言っていたようにここで滑ったら大滝まで止まらないその後は・・・・考えただけでも怖いです。H850m付近でほとんど水流が無くというか落ち葉に隠れていて見えない、辛うじて流れていたのでここでお昼になった。

小滝を登るとスラブ帯
お昼を食べた上もナメが続き、落ち葉をかき分けスラブの僅かな引っかかりを探して登っていくと8m程の滝が出て来た。ここは左から小さく巻きますが、1.5m程の柱状節理岩のところで足がかりが無くて私の短い足では登れない、その時Aoさんがナイトのごとく膝を差し出してくれたので、膝に足を乗せさせて貰い何とか登る事が出来ましたありがとう。さらに上に行くと水が凍っていてますます滑りそうで慎重に登っていく、私はちょうど真ん中だったのでみんなの後をついて行くので楽でした。先頭を歩く塾長は安全なルートを見つけながら登るので大変だと思った、それにしても神経を使う登りが続きます。やっと最後の三俣が見えてきた、沢ますます急傾斜になりとても登れないのでここで右尾根に取り付くのですがそこまで行くのがまた大変、慎重に沢を横切り尾根に取り付きこの尾根がまた急傾斜で木を掴みながら何とか稜線に出ることが出来ました。

三俣手前を慎重にルートを探して登り、右の尾根に取り付きます。
靴を履き替えて痩せ尾根を10分ほど登ると去年谷急沢左俣を登り谷急山に登ったとき、塾長が裏谷急沢はここから出てくるよと言う場所から谷急山頂に出た。山頂は日が照っていて暖かく今回も360度の展望が広り雪をかぶった浅間山も綺麗に見える。

三俣から痩せ尾根に登り靴を履き替える

谷急山山頂は日が差していて暖かいです。
渓友塾最後の写真を撮って貰い下山開始、三方境方面に少し下り左の尾根に入り下降しばらくは穏やかな尾根道でしたが途中から尾根が狭くなりナイフリッジ尾根になる。ここでロープ二本つなぎプルージックで下りる、順番を待っていると後から一般の登山者が来たので驚きましたが、人のことなど構っている暇はなく慎重にプルージックで下りこの後も2回の懸垂下降で岩場を下りていく。

途中、左に見事な柱状節理の岩峰が見え上から見ると本当に柱が立っているようです。

上から見た柱状節理の岩峰、自然の造形は凄いです
危ない岩場を過ぎたが急傾斜は続きまだまだ気が抜けません、下に入山川が見えてきたときは本当にホッとしました。最後の徒渉も水量が多いと渡るのが大変とのことでしたが今回はすんなりと渡れ河原を少し歩き車の所まで戻ることが出来ました。
------------------ 〔moguのひとり言〕 ------------------------

※遡行場所:裏妙義・入山川裏谷急沢※2万5千地形図:南軽井沢
※メンバー: 塾長、アシスト久美さん、初級2人・中級3人
※ルート: 高崎駅〜(車)〜入山川林道8:45〜裏谷急沢・遡行〜大滝上H85 12:00/12:30〜三俣13:05〜中俣・右俣中間尾根13:30/13:45〜谷急山13:55/14:05〜(登山道)〜右岸側ナイフリッジ状尾根〜裏谷急出合16:15〜入山川林道16:20〜高崎駅解散
※立ち寄り湯:妙義・もみじの湯
◇写真はすべて渓友塾からの提供なので転載転用禁止
高崎に向かっていく新幹線の中から初めて富士山が見えまっ白な浅間山も見えて渓友塾最後の沢登りは良いお天気の中で遡行出来そうです。今回は入る裏谷急沢は裏妙義の谷急山に突き上げている沢、去年遡行した人達が柱状節理の大滝前で撮った写真を見て是非登ってみたいと思っていた沢でした。
前日横川駅に泊まっていたKさんを乗せて入山川沿いの道を走り裏谷急沢出合いの少し先に渓友号を駐める。久美さんから裏谷急沢の位置を聞いて見上げたら急傾斜の沢筋が見え、下山はその隣の尾根(こちらも急傾斜)を下りてくると教えて貰った。沢筋は北側なのでまったく日が差していなく寒々としている。
塾長からの注意・留意点は
* スラブで傾斜が急、ホールドが細かく滑ると止まらない
* 岩が脆く岩を持つときに注意することと落石に注意
* 一箇所難しい高巻きをするところとトラバースするところがある
* 柱状節理の大滝は高巻く
* 下山もナイフリッジを下りるので最後まで気を抜かない事
ガードレールの切れたところから道をたどって入山川に下りた水量は少ないとのこと、徒渉した所が裏谷急沢の出合い水量は少ないというかほとんど無い状態、回りの木々は葉を落として寒々しい感じの渓相です。入ってすぐに4m程のスラブ状の滝ここは右を登る塾長から足の置き方について注意を受ける。

入渓〜ほとんど水は流れていない。

最初の滝
水量が少なく岩が乾いているので滑らないがホールドが細かい。次ぎに小滝と5mの滝を過ぎ落ち葉で覆われているナメを登っていくと二段の滝の前に出た。ここが第1ポイントの滝、30mロープを二本つなぎ塾長リードで右の落ち葉で覆われている壁を登っていく。二番手のAoさんが塾長の登ったルートではない脇の灌木帯をルート工作して登って行く。実際に登ってみると下で見ていたよりも急で大変でした上も不安定な所で落石を起こさないように自己確保して待つ。沢床へはここからさらに右にトラバースしていかなくてはならず、フィックスロープを張ってカラビナをかけてトラバースした。

ポイントの滝に到着、二段の上まで登り待つ

塾長が慎重にルートを探して登る

後続は立木のあるリッジ状の所を登り、左にトラバースして沢床に下りる。
この後も落ち葉で覆われた沢床を注意しながら歩き、柱状節理の小滝を登ると正面に二段10mの滝ここが第二ポイントの所。左壁を中間まで登り右にトラバースします、ロープを張り落ち葉で足場が不安定な所をプルージックで慎重に渡る。

足場を探して慎重に渡る、
ポイントの滝をなんとか無事に登りましたがこの後は落ち葉で覆われた滑床が続いて足を置くところも神経を使う。左に一の沢、二の沢を分けて登っていくと正面に去年写真で見た大滝が見えてきました。何とも不思議な風景、滝は扇状に広がっていて岩は上に伸びている。ここまで見事な柱状節理はここの沢でしか見られないとのことで本当に不思議一見の価値有りです。


柱状節理が見事な大滝
大滝は右から高巻きました。大滝の上も滑床が続き塾長が言っていたようにここで滑ったら大滝まで止まらないその後は・・・・考えただけでも怖いです。H850m付近でほとんど水流が無くというか落ち葉に隠れていて見えない、辛うじて流れていたのでここでお昼になった。

小滝を登るとスラブ帯
お昼を食べた上もナメが続き、落ち葉をかき分けスラブの僅かな引っかかりを探して登っていくと8m程の滝が出て来た。ここは左から小さく巻きますが、1.5m程の柱状節理岩のところで足がかりが無くて私の短い足では登れない、その時Aoさんがナイトのごとく膝を差し出してくれたので、膝に足を乗せさせて貰い何とか登る事が出来ましたありがとう。さらに上に行くと水が凍っていてますます滑りそうで慎重に登っていく、私はちょうど真ん中だったのでみんなの後をついて行くので楽でした。先頭を歩く塾長は安全なルートを見つけながら登るので大変だと思った、それにしても神経を使う登りが続きます。やっと最後の三俣が見えてきた、沢ますます急傾斜になりとても登れないのでここで右尾根に取り付くのですがそこまで行くのがまた大変、慎重に沢を横切り尾根に取り付きこの尾根がまた急傾斜で木を掴みながら何とか稜線に出ることが出来ました。

三俣手前を慎重にルートを探して登り、右の尾根に取り付きます。
靴を履き替えて痩せ尾根を10分ほど登ると去年谷急沢左俣を登り谷急山に登ったとき、塾長が裏谷急沢はここから出てくるよと言う場所から谷急山頂に出た。山頂は日が照っていて暖かく今回も360度の展望が広り雪をかぶった浅間山も綺麗に見える。

三俣から痩せ尾根に登り靴を履き替える

谷急山山頂は日が差していて暖かいです。
渓友塾最後の写真を撮って貰い下山開始、三方境方面に少し下り左の尾根に入り下降しばらくは穏やかな尾根道でしたが途中から尾根が狭くなりナイフリッジ尾根になる。ここでロープ二本つなぎプルージックで下りる、順番を待っていると後から一般の登山者が来たので驚きましたが、人のことなど構っている暇はなく慎重にプルージックで下りこの後も2回の懸垂下降で岩場を下りていく。

途中、左に見事な柱状節理の岩峰が見え上から見ると本当に柱が立っているようです。

上から見た柱状節理の岩峰、自然の造形は凄いです
危ない岩場を過ぎたが急傾斜は続きまだまだ気が抜けません、下に入山川が見えてきたときは本当にホッとしました。最後の徒渉も水量が多いと渡るのが大変とのことでしたが今回はすんなりと渡れ河原を少し歩き車の所まで戻ることが出来ました。


この裏谷急沢で、今年最後のそして渓友塾最後の沢登りが終わりました。後は30日の終了式を残すのみ。
沢友会で18本、初級に入り24本、中級で22本、計64本の沢に行きました。
何はともあれこの三年間大きな怪我もしないで、無事に終われてほっとしている。
沢友会で18本、初級に入り24本、中級で22本、計64本の沢に行きました。
何はともあれこの三年間大きな怪我もしないで、無事に終われてほっとしている。
この記事に対するコメント
今受けているのは、話のタネと自己研鑽です!(^^)!
来年は一緒に沢へ行けたらいいですネ〜。
あっその前にガイドの試験受からなくてはねぇ・・gollyちゃん、p(*^-^*)q がんばっ♪
冬山・・・・よろしくぅ(^o^)/
手の怪我は大丈夫です。
今の私のレベルではまだ初級なのですよ、なので上級なんてとてもとても。これからは自分のレベルにあった沢登りが出来ればいいなと思っています。
柱状節理って凄いでしょ〜上から見た方が綺麗でしたよ。
良い子の僕は絶対に真似をしない!危険個所通過も増えてきましたぞよ(;一_一)
十分に気をつけて、「確認」「動作」をして下さい。
さて、いよいよ雪山ですね〜(^_^;)
今年もセバスチャンの出番決定です(*^_^*)
冬も楽しみましょう(^−^)
すごいですねぇ、中級終わって次はいよいよ上級ですか?沢の達人になっちゃいますねぇ
今回の柱状節理、面白いですね
あんなに真っ直ぐ立ってるのはじめて観ました。ボクが栃木で観たのは縦に斜めだったのでそんなもんかと思っていました。
あんなにきれいに真っ直ぐ立たれたら確かに足掛けるところありませんよね
手の怪我、よくなりました?
怪我しないように頑張ってね♪